モゾッ・・・。
「ん?何だ9時56分か・・・。青学は10時集合・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
「あぁああぁぁー!!!(汗)」
Story44. 変装しましょ
リョーマが朝から寝坊して叫んでいることなど露知らず。
私と他のメンバーはすでに東京都大会の試合会場にいた。
ちなみに今回は寝坊しなかったんだぜ☆
あの兄貴がうちのジジィに告げ口してくれたおかげでな(呪)
「ふわぁー・・・。眠っ」
「遅い・・・」
私の隣でスミレちゃんがイライラと周りを見渡した。
よし。
朝からこのご機嫌ななめ☆なピンクのトドちゃんを
ご機嫌さん☆にしてくれた奴には私から100円やるぞ。(やめなさい)
「何をやっとるんだいリョーマは!?」
「確か、8人そろって10時までにエントリーしないと失格になっちゃうんだっけ?乾くん」
「困ったもんだ」
「おーい!越前から連絡あったぞ!!」
遠くから走って戻って来た大石くんに全員が注目した。
「何でも・・・。子供が生まれそうな妊婦さんを助けて病院に寄ってたそうだ!」
しかし次の瞬間、全員の目は点になり・・・私はというと盛大に噴いていた(えっ)
「・・・嘘だな」
「100%嘘だ」
「ヒーヒッヒッヒッ・・・!!(爆笑)」
「笑い方怖ぇよお前」
スミレちゃんは溜め息をつくと、鞄の中からリョーマのトレードマークである帽子にそっくりな帽子を取り出した。
「とにかく・・・エントリーしなくてはしょうがないねぇ。
?」
「はぁ・・・。はっ?」
ワイワイワイワイワイワイワイワイ・・・。
「ちょちょちょっ!ギャアァアァァー!!」
ガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤ・・・。
「128番、青学8名受け付けお願いします」
なんっで私がリョーマに変装しなきゃならないのよー!!!(滝汗)
バレるでしょ!これ絶対にバレるでしょ!!
確かに髪の毛は帽子で隠れてるし、薫っちに借りたジャージで体型は分からないけど女が男に化けてるんだよ?
普通にこれはバレたら大問題だってばー!!!
「はい!OK。今年青学は1年生もいるんだね。がんばって☆」
バレてねぇえー!!!(涙)
これはこれでショックなんスけど・・・。
「いやぁー!バレねぇもんだな!ハッハッハッ!!」
「笑い事じゃないでしょ!?本当に心臓ドキドキしてたんだから!!」
「
超カワイイにゃー♪」
ドフッ!!!(血)
き、菊ちゃん!そんな急に抱き着かれたらジャージが鼻血で真っ赤に・・・あ、いいや。
これ薫っちのだし(オイッ)
「って・・・あれ?薫っちは?」
「あ?いねぇってことはアップにでも行ったんじゃねーの?」
「えっ!?ジャージ返さなきゃなのに・・・試合も始まるし私ちょっと探してくるよ!行くぞ!1年トリオ!!」
「「は、はい!!」」
「あ、おいっ!
!!・・・あの変装のままで?」
「薫っちー!薫っちー!?」
「海堂せんぱぁーい!!」
「見つかりませんね・・・」
探しても探しても見つからない薫っち。
えっ。もしかして薫っちったら・・・迷子?あの子、迷子になっちゃったの!?(ありえない)
大変だ!早く園内放送してもらわないと!!(待て待て)
私は急いで本部に向かって走った。
「あ!
先輩!!前!!」
ドンッ!!!
「わっ!?」
しかし、いきなり飛び出してきた壁に私は見事にぶつかった。
「いったぁー。なに?」
見ると、ずいぶんまぁ・・・醜い男が私のことを見下ろしていた(醜い言うな)
「おい。小僧」
「小僧?」
後ろを振り向く私。
えっ?小僧って誰のこと言ってんの?堀尾?
「どこ見てんだよ。お前だよ!!」
Meeeeeー!!?(私ぃぃぃぃぃー!!?)
「ツイストサーブが打てるらしいな」
「えっ!?ちょっと待っ・・・!!」
「俺はキサマの様なホラふき小僧が大嫌いなんだよ!!」
ブチッ!!
私の中で何かがキレた。
「リョーマがホラふき小僧・・・?面白い事言ってくれんじゃない」
「あぁ!?」
「えっ・・・ちょ、
先輩?」
「私の前で可愛いリョーマを馬鹿にしたらどうなるか教えてやるよ・・・練習用コートあいてるから来いやぁあ!!!」
「「「えぇええぇぇー!!?(滝汗)」」」←1年トリオ。
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あの「リョーマに変身・堀尾」を見た瞬間。
「なぜ女子にやらせないのだ・・・!!!」と常日頃思っていた(無茶言うな)
という訳で無理やりヒロインに着せてみる。
希望はダボダボジャージで(強制終了)
2010.6.28