「コマンド!コマンド出てこい!!コマンドカモォーン!!」



→話す
 攻撃
 魔法
 道具
 叫ぶ



「逃げる」がねぇええー!!(叫ぶ)












Story43.      敵。対決












嫌だぁああー!!ちょっと待ってよ!
まだ武器も道具もポケ○ンも何も持ってないじゃん私!!
こんなんで、どうやって敵と戦えと!?(誰も戦えとは言っていない)











今、私は重くなる足を引きずりながら校長に言われた場所へ向かっている。



そう・・・その場所とは・・・天下の氷帝学園!!










「帰りてぇええー!!(泣)」











帰るか?マジで。本気で。
だって正直、青学がどうなろうと別に構わないし(コラッ)

校長の秘密が漏れようが、ヅラが燃えようが私の知ったこっちゃない
(ヅラはお前が・・・前作参照)











「よしっ!決めた!逃げよう!!」



「逃がすかよ」

「えっ?」










振り返るとそこには腕を組んでムカつくほど偉そうに立っている・・・跡部景吾がいた。










「ギ、ギィヤァアアァァー!!出たぁああー!!」

「テメェ・・・(怒)」

「コマンドカモォーン!!」





→諦めろ
 ご愁傷様
 今までありがとう










コマンドテメェー!!(怒)










「なんや。この子が跡部の言うとった手塚の妹なん?」

「ずいぶんうるせぇじゃん。手塚と似てねー」

「ん?」










もう1度跡部に目を向けると、なんとこの男・・・
7人の部下を引き連れてやってきた!!(×部下○部員)










「何だよもー!お前はポ○モンリーグのチャンピオンか!!

「意味がわからねぇよ(怒)」

「四天王倒して、やっと終わったと思ったら現れるからムカつくんだよ!!」

「だから意味わかんねぇよ!!(怒)」

「まぁまぁまぁ。跡部・・・とりあえず上手くいったやん」










跡部の背後から現れた眼鏡の低ボイス男は、私の前に立ちはだかるとスッ・・・と肩に手を回した。










「話し聞いて想像してたんより可愛え姫さんやなぁ。食ってしまいたいくらいやわぁ










ジョワァアァァアァアァァァ!!!(鳥肌)










「ギャアァー!!チキン肌出たぁあ!!何!?お前なに!?エロッ!!
 いや、エロい通り越して
危険!!シール貼ってあげようか!?『しゃべるな危険!!!』ってさ!!!」



「なんやこの女。めっちゃ腹立つわ(怒)」










いや、言ってる事は合ってるよ(全員同意)










「オイッ忍足。勝手に俺様の女に触んじゃねぇ」

「誰が俺様の女だゴラァ。いつから私はあんたの女になったんだっつーの」

「あーん?ストリートテニス場であれだけ言って俺様に惚れねぇ女はいねぇ」

「究極のナルシストかお前は。禿げろ。だいたい私があんたに惚れるなんて・・・
 
兄貴が漫才見て大爆笑するくらいの確率よ

「0%じゃねぇか!!(激怒)」





「すげぇー。マジで跡部にここまで言える女がいたよ」

「マジマジかっけー!!」

「今の跡部、激ダサだな」

「し、宍戸さん(汗)」

「あの女・・・下剋上だ」

「ウスッ」

「さっきから部下達うるさいな!!(爆)」

「なんだと!?クソクソ!誰が部下だ!!」










えっ?何この小さい髪パッツンは!?(パッツン言うな)










ちゃんカッコE〜♪跡部から話は聞いてるよ!俺のことはジローって呼んで欲しいC〜!!」










こっちはめっちゃ可愛い羊ちゃんじゃありませんか!!(落ち着け)










「あ、俺は鳳長太郎です。こっちはダブルスを組んでる宍戸さんです」










犬!!(人です)










「お前・・・本当にあの手塚の妹か?」

「だったら何よ?」

「フンッ。いや、別に?」










この帽子、鼻で笑いやがった!!










「どう見てもただのうるさい女だな。あの手塚さんの沈着冷静さからは想像できないほど掛け離れてる」

あぁ?なんだとキノコ(人です)だったらお前らの部長は何考えてんのよ?
 学校の権力使って私をこんな所に呼び出して・・・大会近いから暇じゃないんだよ!喧嘩なら買うぞゴルァ!!(恐)










絶っ対にこいつ手塚の妹じゃねぇ・・・!!(全員の心の叫び)










「まぁ待て。大会が近いから呼び出したんだよ」

「はっ?」

「お前に出会ってから青学に興味が出た。
 コートでまた会おうじゃねーか・・・その余裕の顔、崩してやるぜ?」










クイッ。と・・・跡部の長い指が私の顎に添えられて上を向けさせられる。
綺麗な切れ長の瞳に私が映った。










「青学の奴ら全員潰して、絶対にお前を手に入れてやる・・・」

「っ!!」





パァン!!










跡部の手を力任せに跳ね退けると一瞬、跡部も含め全員が驚いた顔をしてみせた。










「氷帝だか何だか知らないけど・・・」










私の瞳を見た瞬間、今度は全員凍り付いたように体を硬直させた。










「青学ナメたら怪我するよ・・・」





「へぇ・・・?」

「これ以上青学バカにするようなら・・・私が絶対に許さないから










ザァアアァァアァ・・・!!










強い風が背中に吹き付ける。
私は氷帝メンバーのど真ん中を堂々と通り過ぎ、その場を去っていった。









































「う、わぁ・・・。今、俺すげぇ鳥肌立った!!」

「あの独特の雰囲気・・・まさに手塚さんでしたね」

「えぇ女や。跡部が気に入るんも納得やな」

「フンッ」










跡部はニヤッと口元に笑みを浮かべるとメンバーを引き連れて氷帝学園へ戻っていった。
その後、氷帝学園から青学へ1通の手紙が届き・・・青学廃校の危機は免れたのだという。
















〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

こうしてヒロインのファンがどんどん増えていくんです。

跡部も忍足も、氷帝メンバー全員が今回で

ヒロインにハマったことでしょう。

人を無意識に引き付ける人って、素敵ですよね。







2010.4.16