「今日レギュラー陣にはボールを打てる範囲を限定しての、ラリー対決を行ってもらう」
「範囲を限定?」
「いわゆるゾーン練習だ」
Story42. 敵。挑戦状
「へぇー!面白そう!!ねぇ、どういうルールで・・・」
「
。見学する気満々の所悪いが・・・呼び出しだよ」
「はっ?呼び出し?」
「あぁ。校長直々にな」
スミレちゃんのその言葉に、兄貴の眉間には ギュパッ! とシワが増えた(何その効果音)
「
!お前また・・・」
「えぇ!?やってない!何もやってない!!」
「本当かよー?お前たまにとんでもねぇ事しでかすからな(笑)」
「本当に何もやってないよ!校長がトイレでヅラ直してる所を写真撮ってバラまいただけで!!」
「それそれそれそれ!!原因それだにゃー!!(汗)」
「とにかく!今から校長室に行ってくれるかい。何でも緊急事態らしいからねぇ」
「えっ・・・ まさか校長のヅラを盗んで隠した事もバレて・・・」
「お前、なんてことを!!(怒)」
「最近、校長が引きこもってる理由ってそれだったんだ!!(滝汗)」
とりあえず・・・兄貴にめっちゃ怒られてから私は校長室へ向かった。
学校に入り、しばらく廊下を進むと・・・そこら辺の教室なんかより上等な造りとデザインの扉の前で止まる。
ノックを2つしてから返事を待った。
「入りなさい」
ガチャッ。
「失礼します。お呼びでしょうか?校長先生」
「あぁ。よく来てくれた手塚
くん。実は君に頼み事が出来てね」
どうぞ。っと校長はソファーに座るよう促した。
新しいヅラが微妙にズレていることはまだ言わないでおこう・・・。
「頼み事・・・ですか?」
「あぁ。実は青春学園創立以来の大問題が起きた。今、この学校を救えるのは君しかいない!!」
ちなみに貴方の毛根は救いようがない(真面目に聞け)
「このままでは・・・青春学園が廃校になってしまう!!」
このままでは貴方の頭は荒れ地になってしまう
(いい加減にしろ)
「って・・・ちょっと!ちょっと待って下さい?
学校が潰れてしまうほどの大問題になぜ私が呼ばれるんですか!?」
「さっきも言った通り・・・君なら学校を救えるんだ!!」
はいー?(汗)
全く意味がわからん。あれ?RPGフラグか?コレ(何でだよ)
「実は・・・ある学校に我が校の秘密がバレた。
その秘密を公表しない代わりに相手側が条件を突き付けてきたのだよ」
「条件?」
そう・・・。と校長は意味ありげに瞳を閉じて指を組んだ。
「青春学園に通う2年「手塚
」をこちらに寄越して下さい・・・とね」
なんだそれ?(;・公・)
「私の言いたい事が・・・わかるね?」
「わかりません(真顔)」
いや、わからねぇよ。 わかれって言う方が無理だよコレ。
話が見えないもん。 何で私なの。 まずそこからだろ。 なぁ、ハゲ(校長と呼べ)
「とにかく言う事を聞きなさい!君は言われた通りの場所に行けばいい!!」
「嫌ですって!なんかこれ生贄みたいじゃないですか!!
これでもし私に何かあったらどうするんです!?」
「何か(自分)を守るために犠牲(お前)は付き物なんだよ!!」
テメェ!残り少ない髪の毛全部
引っこ抜いてやろうかぁあ!!(やめなさい)
「それに・・・この話は君にとっても悪い話じゃないはずだ」
「はぁ!?(怒)」
「君を指名したその相手なのだが・・・かなりの美形だそうだよ」
な・・・ナヌィ!?(食いついた)
「君が影で売りさばいている男子テニス部の隠し撮り写真に加えたら・・・かなりの反響じゃないのかい?」
何で知ってるんだ、このジジィ!?
(校長と呼べ・・・って、そんなことしてたのか!?)
「本当なら君のお兄さんに報告する所だが・・・この話を引き受けてくれたら黙っていようじゃないか!!」
「引き受けましょう!!えぇ、引き受けますとも!!(早っ!?)」
「よく言ってくれた!青学の命運は君にかかっている!!」
「任せて下さい!!命に代えても私は学校を守るために戦います!!(嘘つけ)」
かくして・・・青学の将来を背負って敵陣へ乗り込むことになった「勇者・
」(誰だよ)
兄貴とスミレちゃんには校長が上手く説明してくれるらしいから、私はとりあえず
その相手に会いに行けばいいとのことだった。
「ところでハゲ・・・校長。その美形のお相手さんって、どんな方なんですか?」
「君もテニス部のマネージャーなら1度は聞いたことがあるだろう。氷帝学園の跡部くんという人だよ」
その瞬間・・・私は隠してある校長のヅラに火を放つ事を決心した(落ち着け)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
俺が中学生のころ、似たような事をやって(オイッ)
ただ、この校長にはモデルがいるとだけ
言っておきましょうか・・・(マジか!!)
2010.3.2