「菊ちゃーん!不二くん!はい。タオルだよ!」

「サンキュー♪」

「ありがとう。

「ところで・・・今日はずいぶんビデオカメラを持った他校生がいっぱいいるね?」












Story39.      オレンジとの再会












「う〜ん。嫌だにゃ・・・このカメラの音」

「全部テニス部の偵察に来た人達でしょ?何校くらい来てるのかな・・・」

「そうだね」










不二くんは 笑いながら 水が出ている蛇口を指で押さえ付けた。










ビシャシャアァァーッ!!





「「「うわぁー!!カメラがぁあ!!!」」」










水鉄砲を浴びた他校生は、ビショビショになりながら逃げるように走り去って行った。





ゾロゾロと・・・ ゾロゾロゾロゾロと・・・



ゾロゾロゾロゾロゾロゾロ どんだけいたんだよ!!(滝汗)















「クスッ・・・。 を盗撮だなんて。命知らずだよね」










いや、盗撮されてたのは貴方達ですから。










。今度変な男にカメラで撮られたら僕に言いなよ?消しておいてあげるから(笑顔)










データをですか?それとも存在自体をですか?




















「あ!えっと・・・ 先輩!!」










はぅわぁ!!(何)



こ、この可愛い声は!!










「桜乃ちゃーん!!(ガバッ)」

「こ、こんにちは」

うを!?今日は制服じゃなくてユニフォーム姿じゃない!!いいわ!!(親指グッ☆)

「ありがとうございます(汗)」










声をかけてくれた桜乃ちゃんはなんと テニスのユニフォーム姿!!

短いスカートが魅力的だわ☆(どこを見てるんだ)










「これから自主練習なんですよ」

「そっかー♪ハッ!いけないわ桜乃ちゃん!今日はビデオカメラを持った
 他校生がウジャウジャいるのよ。そんな魅力的な姿で歩くのは危険だわ!!」

「え?いや・・・それは」

「危ないから女子テニス部コートまで私が一緒に行ってあげる!!」



「ちょっと ー!俺達もコートに戻らないと手塚に怒られるにゃ!!」

「大丈夫。すぐ戻ってくるからー。
 じゃあ行こう桜乃ちゃん!! パンチラの花園へ・・・あ、いやいや

「今、目的見えたにゃー!!(汗)」

























「いやー!青学の女の子は激かわいいなぁ。さて・・・男テニのコートはどっちかな?」










山吹中の制服を身に纏った千石は、キョロキョロと辺りを見渡しながら適当にコートの周りを歩いていた。










「おっ♪可愛い女の子2人発見!!ねぇねぇ、君達にちょっと聞きたい事があるんだけどー・・・」



「あ?」










声をかけた女子生徒・・・ が振り返った瞬間、千石との間の時間が一瞬止まった。















「「あ・・・あぁああぁぁー!!?」」















そして同時に指を差し合いながら叫ぶ2人に、桜乃は目をパチクリとし・・・周りも何事かと注目を集めた。










「君は!いつか公園で会った ちゃ・・・」

「戦国さん!!?」

「漢字が違うよ!漢字が!!(汗)」



「どうしてここに!?壇くんは!?」

「あ、俺との再会よりまずそっち!?(泣)」










そりゃそうですよ。だって公園で会ったとき・・・


私は壇くんしか見えてなかったんだもん!!
(そりゃ漢字も間違うわ)











「ひどいなぁー。でも、こんな所でまた君に会えるだなんて!俺ってラッキー♪

「私はアンラッキー♪」

「もしかして俺達って・・・ 赤い糸で結ばれちゃってるのかなぁー?

「桜乃ちゃーん。ハサミ持ってるー?カッターでもいいんだけど♪」

「いやー、ハッハッハッ。運命の糸切る気満々だねー」










この場の空気を変えるようにゴホンッ!っと大きく咳払いをすると
千石さんは、さりげなく私の隣に移動し肩に手を回した。










「それよりさ!君達に聞きたいことがあるんだよねー♪」

「三途の川への行き方ですか☆?(笑顔)」

それは遠慮しとこうかな☆(笑顔) あのさ、男テニのコートってどこ?」

「男子テニス部のコート?」










なるほど・・・千石さんも偵察に来たってわけか。










「うーん・・・」

「あ、マネージャーとしてはスパイに味方は出来ない?」

「いや、その前にこの肩にある手をどけて下さ「ねぇ。何してんのアンタ」










突然の声に振り返ると、見るからに不機嫌そうなリョーマが両手いっぱいに本を抱えながら立っていた。










「あ、リョーマくん!」

「リョーマ。あんた図書委員だったんだ」

「リョーマ?あぁ!青学にいるスーパールーキーって君かぁ!!」










自分の問いかけに答えない私達に、リョーマはますます不機嫌そうに唇を尖らせた。



その顔いただき☆(親指グッ!!)











「ねぇ。それより 先輩から離れてくれない?」

「んー?あれ、もしかしてヤキモチ?」










グイッ。 と強く抱き寄せられ、思わずよろめきながら千石さんに抱き着く形になってしまった。










ちゃんって・・・近くで見ると本当に可愛い」

「えっ!?あ、あのっ!!?」










思わず動揺する私。

いや、いやいやだって!!千石さんてチャラいけどやっぱり近くで見ると かなりのイイ男。

あ、あれ?そういえば何で私、まだ千石さんに抱き寄せられてるんだ?













ブチッ!ブチィ!!










何かがキレる音が2回した。

ハッ!リョーマか!?私は慌ててリョーマに顔を向けたが、ある事に気付く。










ん?キレる音が・・・2回?















「リョーマくん。そこにあるボールとラケット、私のだから使っていいよ?(笑顔)」










えっ?桜乃ちゃん?










「サンキュ」










ドサッ!!っと持っていた本を地面に置くと、リョーマは側にあった桜乃ちゃんのラケットとボールを手に取った。










「えっ?なに?もしかして俺ヤバイ感じ?」

「これ、もしかして私も巻き込まれる感じ?」
















パァンッ!!   ドゴォオン!!(破壊音)





「グホォ!!」



「千石さぁああん!!?(汗)」










リョーマのサーブは見事、千石さんの 顔面 に直撃し・・・。
千石さんは地面に倒れこみ完全に伸びてしまった。










「リョーマ!何してるの!?この人、山吹中の選手なんだよ!?」

「ねぇ。焼却炉ってどこ?」

「真っすぐ行って左に・・・」










無かった事にしたよこの2人ぃー!!(滝汗)










その後、千石さんは男子テニス部によって保健室へ運ばれたのだった。















〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

千石さん再び。

いやー。もうこの2人の絡みは固定にしたい。

千石さんは可哀相な人にしたい(オイオイッ)

そして桜乃ちゃん!!



ごめん(土下座)







2009.8.8