「試合続行だぁー!!」
「だってアイツ左眼ケガしたんだろ!?」
タイムリミットは10分・・・。
「頑張れ・・・リョーマ」
Story33. 二刀流最強伝説
『0ー30』
リョーマはスゥッ・・・。とボールを上げるとサーブを繰り出した。
ドンッ!!
「なっ!?」
「速い!!」
「スピードが上がった・・・?」
それまで口々に不安を漏らしていた周囲は、リョーマのサーブ1つで一気に静かになった。
「ねぇ・・・。この程度の事で騒ぎすぎだよ」
いや、カッコよすぎんべお前!!(なぜナマった!?)
あれか?眼帯が+α の萌えを生み出しているというのか!?(やめろ)
グッジョブ!眼帯!!(黙れ)
「なーんかプレー中に腕が一時的にマヒするんだよね」
私はそれ見てマヒしてるけどね(主に頭が)
パァン!!
パンッ!!
激しく繰り返されるラリー。
リョーマも言っていたように・・・あの腕のマヒだけが気がかりだ。
「・・・そういえば聞いたことがある」
「えっ。なに?乾くん」
「ほぼ同じ上下の回転数の衝撃を交互に何度か受けることにより
筋肉が一瞬マヒしてしまう現象・・・スポット」
そしてまたリョーマの動きが一瞬止まった。
「そのスポットに陥るほんの一瞬を越前は狙われている!!」
私はそんなリョーマのハートを狙っている☆(真面目に聞け)
パァン!!
『ゲーム不動峰!ゲームカウント4ー1!青学リード!!』
「うっ、キツイ!!サービスゲームを落としちゃったよ」
「今のリョーマじゃ眼だけで不利。本当にスポットに陥ったら・・・」
「返せる確率0%・・・」
パァン!!
『ゲーム不動峰!ゲームカウント4ー2!!』
スポット・・・。乾くんの話が本当なら少し練習したくらいで出来る技じゃない。
伊武・・・あいつは並の才能じゃない。
『ゲーム不動峰!ゲームカウント4ー3!青学リード!!』
「おお!不動峰が追い付いてきたぞ!!」
ダメ・・・かもしれない。
私は時計を見てそう思った。
「ねぇ。早くサーブ打ってくんない?あと3分ちょいで・・・アンタを倒さなきゃなんないんだから」
私はハッ!とリョーマを見た。
リョーマは・・・まだ諦めてない。
グッ・・・!!私はフェンスを握る手に力を込めて叫んだ。
「勝て!負けんなリョーマー!!」
パァン!!
「やーな技だよね。その上下のショット!でも・・・弱点2つ見ーっけ!」
「なに!?」
「弱点!?」
パンッ!!
リョーマは返ってきたボールを打つ瞬間・・・ラケットを左手から右手に持ち替えた。
「二刀流相手にためした事ある?」
パンッ!!
「あっ!今度は左手に!?」
「これが弱点その1!」
リョーマはまるで挑発するように口元を上げた。
そして次にリョーマは、返すボール全てを伊武の体の正面に滑り込ませた。
「あれをトップスピンで返すのはまず無理・・・」
「伊武はさっきからスライスばかり。トップスピンを打たないんじゃない・・・」
打てないんだ・・・!!
「ねぇ・・・。トップスピンまだ?」
ガッ!!
「ぐっ!!」
伊武はボールをラケットのフレームに当て、リョーマへチャンスボールを作り出してしまった。
「よし、越前!青学の優勝は・・・」
「お前の手で決めろー!!!」
ドンッ!!
最後に決めたリョーマのスマッシュ。
それに追い付いた伊武だったが、そのボールは逆回転だった。
伊武の顔面目掛けて跳ねた打球を反射的に素手で掴み・・・。
『ゲームセット!!ウォンバイ青学越前!!』
「・・・10分。間に合った?」
こちらを見て不安そうなリョーマに、私は笑顔で頷き返した。
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試合の様子を書くって思ったより難しい・・・(汗)
分かりずらかったらスミマセン。
そこはなんとか・・・雰囲気で(殴)
眼帯はある意味、萌えアイテムだと思う(蹴)
2009.3.2