会場に大きな歓声が響く中、青学が試合をしているコートからアナウンスが聞こえてきた。










「シングルス3。前へ!」





「よっしゃー!薫っちの出番だ!!」












Story28.      彼の名前は薫っち












「ねぇ・・・シングルス3の人。ねぇ」

「ウルセー。聞こえてんだよ」

「・・・だろーね。頑張って下さ・・・」





薫っちー!!出番だって!?シャキッとしなさいシャキッと・・・」





「ウルセー!聞こえてんだよ!!(怒)」















何で怒るのよー!!?(当たり前だ)


















ダブルス2の試合が終わって、始まったシングルス。



まずは 薫っちvs鬼太郎(神尾)!!

















「よっ。お前確かマムシってあだ名だったな。ピッタリじゃねぇか」










ブチッ。










神尾の挑発的な言葉に薫っちは握っていたラケットを勢いよく振り上げた。










ビュッ!!





「やめろ海堂!!」










大石くんの言葉も聞かず、ラケットは鬼太郎の顔スレスレで振り切られた。

ビックリして思わず声を出せないでいたが・・・。

今のは薫っちが外したんじゃない。鬼太郎が避けたんだ。










「海堂!!」

「ぐっ・・・。・・・スンマセン」










喧嘩腰だった薫っちを兄貴が止めると、ようやく試合は開始された。















「ザ・ベスト・オブ・1セットマッチ!!」










パァン!!





ダッ!!










「えっ?」










鬼太郎はサーブを繰り出すとすぐさまネットダッシュをした。

もちろんクロスはがら空き。

薫っちがそれを見逃すはずもなく、すかさず狙い打ちをしたもんだから「これは入った!」っと思った。










パァアァン!!











しかしそれを鬼太郎は難無く打ち返した!!










「速っ!?」



「なんてスピードだ!!」










なんて足の速さなの!?青学でもこんなスピードを持つ奴いな・・・。















「リズムにのるぜ♪」





ガファ!!(笑)

















だから真面目なシーンでボケんなって!!
(だからボケてねぇって!!)
















パァン!!










コーナーをついてきた鬼太郎。さすがに上手い!

だけど・・・どうやら薫っちには絶好球!










シャオォオォォ・・・!!





「でたぁ!スネイクー!!」















薫っち得意の超アングルショット「スネイク」!!(←さっき乾くんに教えてもらった)





何だっけ正式な名前・・・えっと。



ボギーホップショイット?(バギーホイップショットだ)










さすがにこれは足が自慢の鬼太郎でも追いつけな・・・。










「もう追いついてる!!」










なにぃぃぃ!!?










パァン!!










「海堂のスネイクが簡単に返された!!」










その後、薫っちは何度もスネイクを繰り出すが鬼太郎は完璧に追いつき、スネイク以上のアングルを狙って返していった。


















ズルッ。





「あっ、また滑った!?










雨の後のぬかるんだ地面に薫っちは足をとられて横に倒れこんだ。










「薫っち!!」

















シャオォオォォ・・・・・!!!!!








「はっ!?」

















倒れながらにして打ち返したスネイクはネット横を通って戻るようにコートに入った。















「見事なポールまわしだ。海堂」






















少しは驚けよ兄貴。















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リズムに乗るぜ♪

このセリフをアニメで見たときに

かーなーりーハマりました。

卓球でコンビを組んでる相棒とたまに

「「リズムに乗るぜ♪」」

とか言ってモチべーッションを上げ(えぇえぇぇ!!?)







2008.8.26