「おーおー!ついに始まったか決勝戦!!」
「まずは不二先輩とタカさんのダブルス2か。こりゃ圧勝だな」
「そうだな補欠」
「う、うるせぇ!!(汗)」
Story24. 坊主同士の禁断!?
「よーし・・・!!」
コートに入っていく不二くんとタカさんに向かって私は声援を送った。
「不二くん!タカさん!ファイトー!!」
2人は振り向くと「うん!」と返事をくれた。
さて・・・どんな面白いものが見られるか(狙いそこか)
相手は髪の毛をアップにした桜井と言う男と・・・
一目見た時からハゲ疑惑が私の中で浮上した石田という男のペアだった。
(待てそこの紹介文)
「よっしゃいくぜ!!バーニング!!」
タカさんのスイッチも入った所で試合は開始した。
「バ・・・バーニングって!!あひゃひゃひゃひゃ!!!」
ついでに私のお笑いスイッチも入った(お前もう帰れよ)
試合が始まってすぐにラリーの応酬。
相手の強烈なトップスピンにより青学が押され気味かと思われた。
ヒュウンヒュウン・・・・・
「あっ!!」
しなやかで流れるような手首の動き。
不二くんの返した1球が空気を変えた。
「打球が弾まない!?」
ボールは地面スレスレを滑るように駆け抜けていった。
「すごーい!!」
「何だ今のは!?」
「不二の得意とする「トリプルカウンター」の内の1つ・・・」
菊ちゃんが前でニヤッと得意そうに笑いながら言った。
「つばめ返し!!」
えっ・・・!!つばめ!?
今あの技を見て私は「ネズミ小走り!!」とか名前付けてたよ!!(なぜネズミ!!?)
いや!だって、あの地面を「トココココココココココーッ!!」って素早く走っていく姿がネズミっぽくない!?(もういい)
「相手のトップスピンを利用した技だよ。
トップスピンをかければかける程、逆回転で戻ってくる」
乾くんは私が不二くんの技を見て興奮しているのかと思い、技の説明をしてくれた。
技の説明より・・・技の名前の由来を教えて下さい(そこかよ!!)
不二くんの「つばめ返し」によって完璧に青学ペースになってきた。
「よっしゃーっ!ここが正念場だ!!」
「うん」
タカさんと不二くんも気合いが入ってる。
大丈夫。このままいけば勝てる・・・!!そう思った時だった。
「ん・・・?」
不動峰サイドでタオルの石田が右腕だけ袖を巻き上げた。
「なんだろ・・・」
おまけに試合中、チラチラと不動峰の大将である橘さんに視線を送っている。
なんだ?そんなに橘さんが気になるのか(妙な言い方するな)
大丈夫だ石田。橘さんもお前のこと見てるぞ!!(いやいや)
あ、いや・・・逆か?橘さんの熱い視線が気になって仕方ないのか!?(絶対違う!!)
「橘さん。石田は待ってます・・・」
告白をか!?(ありえねぇー!!)
「・・・しょうがねぇな。ただし1回きりだぞ」
マジっスかぁぁぁ!!?(いい加減にしろぉぉぉ!!)
ごめん・・・不二くん。タカさん。
2人の応援はしたい。もちろんしたい。だけど今は・・・!!
今は石田の恋を応援したくて仕方ないの!!
(なぜに恋ぃー!!?)
勝手な妄想により興奮しまくっている私の横で
乾くんが何かノートに書き込んでいることに・・・まったく気付いていなかった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
さぁ!始まりました不動峰戦!!
なるべく試合の様子も読んでいて伝わるように
書いていきたいと思います。
が、頑張ります・・・(自信なし)
2008.4.19