さぁて。どうする何する迷コンビ。
不思議だけど・・・いくらリードされてても
「あいつらなら絶対に勝ってくる」ってどこかで信じてた。
Story20. 初勝利とお願い?
「ゲームカウント2−0!玉林リード!!」
やっぱり無理かもしんない。(諦めんの早っ!!)
「やっぱり即席ダブルスじゃ苦労するみたいだね乾くん?」
「そのようだな。まずフォローやカバーという言葉を辞書でひかせるべきだったよ」
ギラッと逆光する乾くんを見て一瞬寒気を感じたのは気のせいかしら?(まさかね!)
その時、コートにいる2人がある行動を起こしたことにより小さなザワめきが聞こえた。
ザァ―――ッ。
ザザザッ・・・。
「うーん?」
なんと桃とリョーマはラケットでコートを2つに分けたのだ。
これには乾くんも呆れ顔。
「なーんだ桃先輩同じ事考えてたんだ」
「そうみたいだな」
コートは綺麗に縦半分。
2人は真ん中にある線を中心に左右に分かれた。
「ややこしいのはもう抜きにしよーぜ!!」
「このラインからこっちのボールは全て俺が取るんで」
それから試合の流れは著しく変わった。
敵vs自分に集中できるようになった2人はもう誰にも止められない。
ズシャ!!
「こっちのコートじゃ決めさせないよ」
汗をいい感じにまといながら少しだけニヤッと笑ったリョーマ・・・。
すみません。誰かティッシュください。(鼻血ブー)
ドーンッ!!
「ダ、ダンクスマッシュ!!?」
桃のダンクスマッシュもキレイに決まり、玉林チーム2人の顔からも余裕が消えた。
「まるで水を得た魚だね」っと乾くん。
いやいや本当に。
リョーマを見ているとヨダレが止まりませんわ(変態ですか)
どんどん差を縮め、広げていく桃&リョーマ。もちろん最後は!!
「あーっ!!」
「うんーっ!!」
出たぁー!!「あ、うん。戦法」!!
最後によく笑いを取ることを忘れなかったなお前ら!!
(激しく違うと思われる)
しかし帰ってきた2人はスミレちゃんに頬をムギュとされて
叱られて、正座をさせられたのだった。
「だははははは!!こりゃいいや!傑作!!記念に写真を撮っておこう」
ギャアァァ―ッス!!!(携帯のシャッター音)
「あっ!?
お前!!ってかそんなシャッター音ありかよ!!?(汗)」
「オーホッホッホッ!!これをバラまかれたくなければ私の下僕におなりなさい!!」
「
!いい加減静かにしろ!!(激怒)」
とか何とか遊んでいるうちに大石くんと菊ちゃんのダブルスが始まってしまったじゃないか。
私が試合に集中していると下からツンツンと服を引っ張られ、見てみると
リョーマがフェンスの隙間から指を一生懸命伸ばして私の服をつかんでいた。
「どしたの?リョーマ」
しゃがんでリョーマと同じ視線になるとニヤッと笑った顔が目の前に現れた。
「
先輩。ちゃんと俺の活躍見てた?」
「見てた見てた!よくあんなんで勝ったね!!」
「じゃあさ・・・この大会、全戦全勝できたらご褒美ちょうだいよ」
「ご褒美?」
「俺のお願い1つだけ聞いて?」
妖しい笑みを浮かべたまま首を傾げるリョーマが・・・
いや、可愛いのなんのって!!(えぇ!!?)
「おぅ!いいよ☆(親指グッ)」
私はあっさりOKしてしまったのだった。
これから起きる嵐の予兆だとは・・・気付きもせずに。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
着信音は「助けてくれぇー!!!」
カメラのシャッター音は「ギャアァァ―ッス!!!」
実際にあったらかなり欲しい音です。
ちなみに俺のカメラシャッター音は
「ワンッ♪」です。
2008.2.3