「乾くん。オーダーってもう決まったの?」
「あぁ。これだよ」
乾くんから1枚の紙を受け取ると思わず叫んだ。
「桃とリョーマがダブルスだぁ!!?」
Story19. 迷ダブルス再び?
オーダー用紙にはバッチリ「ダブルス2・・・桃城・越前」と記されていた。
「マジでやる気なんだ・・・あいつら」
しかも、よりにもよってこの間ボロボロにされた泉・布川ペアとの再戦ときたもんだ。
さぁーて・・・。どんな試合になるかなぁ?
「
。何で急にあいつらがダブルスを組む気になったのか理由知ってるのか?」
「あー・・・まぁ知ってるっちゃあ知ってるんだけど。あいつらのプライド保護のため教えられません」
「はっ?」
「でも本当に・・・あいつらダブルス出来るようになったのかなぁ」
コートに入った桃とリョーマはお互いの拳を合わせながら言った。
「よし越前!阿吽戦法いくぞ!」
「ウイース」
・・・・・アウンセンポー?(漢字で書け)
私が首を傾げていると前のベンチに座っていた菊ちゃんが首だけこちらに向けてきた。
「にゃんだろう?
知ってるー?」
「えっ?さっき言ってた「あっ・・・うん。戦法」のこと?」
「何かやる気ない戦法みたいだにゃ」
「ザ・ベスト・オブ・1セットマッチ!!」
こうして青学の最初の試合が始まった。
パアァン!!
「あっ」
いきなり桃達が苦戦した真ん中狙ってきた!!
さぁ・・・どうする!!
「あーっ!!」
「うんー!!」
・・・・・はいっ?
えっ?えっ・・・なに今の?
何かすっげぇ妙なかけ声だったような気がするのは私の気のせい?
空耳ってやつ?
「あーっ!!」
「うんーっ!!」
気のせいじゃねぇえー!!(爆)
「ギャハハハハハ!!(爆笑)なに!?何あのかけ声は!!?」
「えっ、
?」
「そうかわかった!「あっ・・・うん。戦法」ってのは
あの妙なかけ声で相手を笑い死にさせる戦法だったのね!!」
「それ絶対に違うにゃ!!(汗)」
「大変だ・・・。青学諸君!急いで耳を塞ぐんだ!!
あの攻撃は味方にも被害が及ぶぞ!!」
「多分それ
だけだにゃー!!(滝汗)」
「0−40!!」
「ダブルス能力開花!!」
ついでにお笑い能力も開花!!(お前少し黙ってろ)
しかし次の瞬間、前衛にいた桃の後ろに落とされたボールをリョーマが拾ったために2人が縦一列に並んだ。
「あっ・・・ヤバッ」
スパーン!!
予想通り、ガラあきになっていた片面に綺麗にきめられてしまった。
「嫌な予感・・・」
「ボクも・・・」
「あぁ。同感だ。いや!でも大丈夫だ!!あの迷ダブルスなら」
チラッと応援席のベンチに立掛けてあったリョーマのテニスバッグから
「はじめての方のダブルス」がはみ出してあったのを見た時は・・・
腹の中で大爆笑しておいた(最悪だな)
スパーンッ!!
「とうとう追い付かれた!」
「完全に玉林ペースだよ!」
ぬぁにぃー!?いつの間にそんな展開に!!?(お前が笑ってる間にだよ)
結局この1ゲームは玉林にとられ・・・情けない顔した2人がフラフラとベンチに戻ってきた。
「ゴラァ!何リードされてんのよあんた達!!」
「だって
先輩。桃先輩が・・・」
「なんだと!?お前こそ出しゃばりすぎだっつーの!!」
「うるせぇ!(オイッ)だいたいお前らの「あっ・・・うん。戦法」はどうしたんだよ!!」
「名前違うし!!あれは真ん中狙われた時の対処法なんだよ」
「だったらあんた達のダブルスは真ん中だけだっつーの!?」
「
!フェンスによじ登るんじゃないよ!(怒)パンツが見えるだろう!?」
「何ですと!?そんなに私のパンツが見たいんですかスミレちゃん!!」
「別に見たかないよ!!(激怒)」
「
!少し静かにしろ!!」
チェンジコートをしてゲーム開始!!
そうよ!あいつらならここから逆転してくれる!!私達は2人を信じてる!!
「ゲーム!ゲームカウント2−0!玉林リード!!」
クゥオラァ!!(怒)
真面目にやれや迷コンビ!!(さっきの言葉はどこいった)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
始まった始まった玉林戦ー!!
阿吽戦法は面白いだけで
ルールってやつがよく分かりませんよね。
2008.2.2