ピピピッ・・・・・ズガッシャーン!!(壊)





・・・んっ。今日、は・・・地区予選大会で・・・バスに乗って・・・会場に・・・



ちょっと待って今何時?












Story17.      大仏様と愉快な仲間達












えっ!ちょっ、すみません!!

寝坊ってどういうことですか!!?










バタンッ!!





「お母さん!!?」

「あ!おはよー ちゃん♪日に日に目覚まし時計が鳴ってから壊すまでの時間が短くなってるわね!!」

んなこと正直どうでもいいわ!兄貴の奴また自分だけで行きやがったな!!」

ちゃーん。お言葉使いが悪い!あら、朝ご飯は?」

「ゴメン!今日は本当に食べてる暇な・・・」

「(うるっ・・・)」












あぁーもぉー!!!(泣)





































「不動峰中。受付お願いします」

「橘さん。いよいよですね」

「あぁ。」

「ん・・・?」

「どうした?深司」

「橘さん・・・危ないかもですよ」

「えっ?」





「ちょっとそこ!どいてぇー!!!」













ダーン!!ガタガッターン☆





「「た、橘さーん!!?(滝汗)」」















いったぁー・・・!!(涙)

あれ?今私、何かにぶつかった?(えぇ。タックルかましましたね)











「お前!橘さんに何するんだよ!!」











お前呼ばわりされて少しカチンッ☆となりながら顔を向けると
黒いジャージに身を包んだ集団が1人の男を助け起こしながら私を睨みつけてきた。





あれっ?あの人、何で受付に突っ込んでるの?(お前が突き飛ばしたんだよ)








「おいっ!聞いてんのか!?」

「あっ?」













この私に喧嘩売ってんの?いい度胸してんじゃねぇか。(喧嘩は強い)



私は喧嘩を売る相手に目を向けた・・・。













あれっ?ゲ○ゲの鬼太郎。何故ここに?(違うだろ)













「うわー。本物の鬼太郎初めて見た」

「はぁ!?俺は鬼太郎じゃねぇ!神尾アキラだ!!」


「目玉親父はどうした?」

「聞けよ人の話!!(汗)」










なに怒ってんだよ。(当たり前だ)













「やめろ。アキラ」













後ろから聞こえてきた声に鬼太郎は黙り(鬼太郎はやめろ)振り返ると、そこにはなんと・・・。











大仏様が!!(えっ・・・)











「だって橘さん。こいつが橘さんのこと・・・」

「だからって問題を起こすな。この子だってわざとやったわけじゃないだろ」













大仏様の一喝(?)にさすがの鬼太郎もシュンッ・・・と小さくなってしまった。








すごいわ大仏様!大仏の一声ってこのことね!!(絶対に違う)













「うちの部員がすまなかったな。怪我は?」

「あ、いえ大丈夫です。あの・・・」

「ん?あぁ、俺は不動峰中テニス部の部長をやってる橘だ」








あらっ・・・・・・



周りにいるこの人達は信者か何かですか?

って聞こうとしたら名乗られたわ。(おいっ)













んっ?橘?たちばな・・・ってたしか。













ちゃん?」










はうっ!!











「やっぱり ちゃんだ!!」











マイハニー杏ちゅわーんvv(待て)











「杏!どうしてここに?運命!?」(待て待て)

「フフッ。ちょっと兄と友達の応援に!」













兄・・・・・?













「ね?お兄ちゃん」









可愛らしく首をかしげながら杏が見つめた先は・・・。










「来てたのか。杏」













大仏様&信者達だった!!(名前を呼べ!!)








「兄!?兄って・・・この方が杏のお兄さん!!?」

「えぇ。そうよ?(笑顔)」













オーマイガッ!!(何?)










じゃあ私は杏との結婚報告をこの大仏にしなければいけないのか!!(しねぇよ!!)














「だいたいさぁ・・・橘さんにぶつかっておいて謝らないなんて礼儀がなってないよね・・・
 あんた何様?名前くらい名乗れないの?」









いきなり横でぼそぼそ言われて思わず飛び退いた。









「言っとくけど・・・そっちが名乗るまで俺は自分からは自己紹介しないよ・・・する気ないし」

「はっ?」











気付くと周りにいる全員が私に目を向けて待っていた。仕方ないか・・・。



私 は姿勢を正すとスッ・・・と顔をあげた。













「青学2年、一応テニス部のマネージャー手塚 ・・・よろしくね。不動峰さん」

「手塚・・・?」













その名前に、不動峰のボス・・・橘はニッと口元を上げた。













「あの手塚の妹か・・・なら、お互い勝ち進めば決勝戦であたるな」

「あー。お互い勝ち進めば、ね?」

「俺達は負けない。決勝戦で会おう」













ビリッ・・・!!













一瞬、肌をかすめる痺れに 正直驚いた。この気迫・・・。
そこら辺の奴らより段違いにこいつらは強い!自信に満ち溢れたその言葉にも納得がいく・・・。














「行くぞ」













橘さんが全員を引き連れてその場を去ろうとした。














「あ、ちょっとそこの長髪!」

「長髪?それって俺のこと・・・?やだなぁ・・・その呼び方」

「名乗ったんだから、あんたの名前も教えてよ」

「ヤダ。」

「その髪刈られたい?(笑顔)」

「・・・伊武。伊武深司」

「そう。」












満足してクルッと背を向けると、後ろから大声で呼び止められた。












「おい!俺の名前はちゃんと覚えたのかよー!!」

「あ、そうだった。じゃあね!伊武、神尾♪」













軽く手を振ると急いで青学集団を捜しに私は不動峰の前から去った。















「あれっ深司?お前、今笑った?」

「別に。たださぁ・・・ああいうのを見てると・・・壊したくならない?鬼太郎」

鬼太!?おいっ!!」

















今日、あの手塚さんの妹とかいう奴に会った。
俺のこと鬼太郎とか言いやがって!!(怒)
橘さんと深司はなぜか気に入ったみたいだった・・・。
まぁ、確かにあの時の顔には鳥肌たったけど・・・絶対にこの地区予選であいつを驚かせてやる!
二度と鬼太郎だなんて呼ばせねぇ!!by神尾。













今日は不動峰中の奴らに出会った。

杏にまさか大仏のお兄様がいたなんて・・・(涙)

しかも信者達を引き連れてたわ!!

きっと毎日全員で大仏様を崇めているのね!!




・・・あっ、考えるのやめよう。いろんな意味で鳥肌たってきた。















〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

何気に好き校不動峰ー♪

あの橘さん率いるあの団結力!!

もしかしたら1番「青春」って言葉が似合うのってこいつらじゃね?

もしかしたら1番中学生らしいのってこいつらじゃ(それは禁句)







2007.12.30