「不二ー。 ちゃん遅くなーい?」

「大丈夫だよ英二。あと3秒」

「にゃ?」

「2・・・1・・・」






ザザザザザザーッ!!!










「た!ただいま!!(ゼーハー)

「はい。おかえりー♪(笑顔)」

「・・・・・・・・・・。(汗)」












Story15.      兄妹・・・愛?












「あああ、あのー不二様?」

「なに?」

「トカゲとトリカブト・・・なんですけど。見つからなくてー」

「うん。だろうね」















・・・・・はい?















「トカゲやトリカブトなんて部活じゃ使わないよ。あったら僕がもらったけど・・・あれは冗談vv(ニコッ)










こっ・・・!?



この男ぉお!!私がその2つにどれだけ振り回されたかも知らないで!!(怒)



しかもあったらあったで自分が使う気だったんか・・・!!(汗)















「おかえり ー!あんまり遅いから部活終わっちゃったよん?」








うわぁお!?

き、菊ちゃん!そんないきなり後ろからギューだなんて・・・なんて可愛いの!!

この子襲っちゃっていい!?(ダメです)








「って・・・今、菊ちゃん何て言った?」

「にゃ? が遅いから部活終わっちゃったよーって言った」










いよっしゃあぁ!!(大ガッツ)



部活終わったってことは仕事がない・・・仕事がない=帰れる。



帰れる=私の安息!!















「でも は明日忙しいだろうなー」

「あ?桃。忙しいってどういうこと?」

「明日から地区予選だからな。マネージャーは働かせられるぜぇ?」










地区予選。全国へのスタート地点。










「っと言うわけで、明日は頑張ろうね!












はーい・・・もう私に安息という名の休息は無いのね(涙)






















「しょうがないか。よしっ!気合い入れよ!!」

先輩。 先輩」

「ん?なーに越前・・・じゃない。リョーマ?」











私が言い直すとリョーマはフッと嬉しそうに笑った。











「明日俺のこと応援してくれるよね?」

「えっ?うん。みんな応援するよ!」








そう言った途端リョーマはムスッとかなり不機嫌そうな顔付きになって私の制服を引っ張った。












「それじゃダメじゃん。俺だけを応援してよ」













えっ。なに・・・?



俺だけを見てればいいんだよっと?(そうとは言ってない)










「ど、どうしたのリョーマ?」

「別に・・・」












プイッとそっぽを向いてしまった・・・。うわー。ヤッベェ・・・。

オプションで猫の耳が見える。(お前の頭の方がヤッベェよ)
















「でも応援してる。頑張れよ!リョーマ」








本当に頑張ってほしくて本心から言った。
するとリョーマは眼を見開き、帽子を深く被り直した。








よく見ると顔が赤くなってる・・・。














「リョーマ?」

先輩ってさ・・・初めて会ったときも思ったけど」

「ん?」

「笑うと・・・可愛いよね・・・」

「リョーマ・・・」



















そんなこと言ってるお前の方が100倍可愛いぜ☆
(ムードぶち壊し)















悶え苦しむ私を見てリョーマは頭に疑問不を浮かべた。
どうしたんだ?(お前が怪しいんだよ)








「リョーマ。顔赤いよ?どうしたの?」

「っ!?」








リョーマは顔をそらすと走ってどこかへ消えていった。
あらー?私なにか変なこと言った?












。」

「ん?兄貴!」

「帰るぞ。」

「あ、うん!じゃーねー!みんな、また明日ね!!」

「うん。バイバイ 、手塚」


















は笑顔で手を振りながら手塚と一緒に帰って行った。



それにしても、あの越前の反応・・・。











クスッ。注意が必要だね?(笑顔)



















「英二先輩・・・なんか俺寒いんスけど



「今は不二に近付かにゃい方がいいよ。うん・・・」



























。」

「なーに?」

「俺達は全国へ行く」

「わかってるよ?そんなの」

「だから・・・お前はマネージャーとして全国へついて来い」








思わず足を止めた。その数歩先で兄貴は背を向けたまま低く言った。











「来ないのか?」

「あ、もちろん行く!!」








駆け足で兄貴に追い付くと思わず笑みを浮かべた。






















ガチャ!!










「ただいまー・・・」

「おかえりなさーい!!」








パタパタッと淡いピンク色のエプロン姿でお出迎えにきてくれるお母さん。
その姿は娘である私から見ても可愛いと思う♪








「きゃあ!!」

「「えっ?」」

「く、国光と ちゃんが一緒に帰宅だなんて!
 小学校以来?いやーん大きくなってもやっぱり2人並ぶと可愛いーvv
















すみません。訂正します。



しゃべらなければ可愛いお母さんです。(ひどい)
















「あ、そうだ! ちゃんのマネージャーの話どうなったの?」

「あれね、嫌だったんだけど・・・やることになった」

「やっぱり! ちゃんなら絶対にやるって言うと思ってたのー♪」













嘘つけ!!(怒)













ちゃんのマネージャー姿・・・やだっ!絶対に可愛い!!
 変な虫共(と書いて男共と読む)が寄ってきたらどーしましょ?」





「その可能性は極めて低いのでご安心ください」

「オイッ。どういう意味だよそれ」





「あら、国光が ちゃんを守ってくれるの?なら安心ね!
 それに、そんな虫(と書いて男と読む)がいたらお母さんが全部消しておいてあげるから♪



















今なんて言った?この母親・・・。



一瞬魔王と同じ匂いが。
















「あ!大変お魚が焦げちゃう!!」









パタパタパタッ・・・。















キッチンへ消えていく母の後ろ姿を見送りながら顔がそっくりな兄と妹は同時に同じ寒気を感じた。















〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

さぁさぁさぁ!!

きたきたきた!!!

地区予選!頑張るぞぉー!!!



とりあえず越前vs不二みたいな感じで(クスクスッ)








2007.6.30