さーて。次はどこに行くかなー。






動物園?(何でだよ)












Story13.      んふっ。って何ですか?












山吹中のみんなと別れて(正確には逃げられて)ブラブラと歩いていたらある公園についた。








その公園の名前も「青春公園」ってどうかと思うぞ?私は。(真顔)
この公園にこの名前をつけた人。あなたにも拍手を贈ります。(パチパチパチ)








でも・・・この公園を造ったのがうちの校長だったらどうしよう・・・。(汗)










「なんかもう・・・トカゲもトリカブトも行き当たりばったりで見つからないかなぁ」








諦めモードに突入しかけていた私の耳に叫び声が聞こえてきたのはそんなときだった。













「絶対に嫌です!!」



「わがままを言うんではありません!!」








なんだなんだ?声のした方へ行ってみると、そこには制服を着た4人の男達がいて
その中の2人がなにやら言い争いをしていた。









「絶っ対に嫌だ!!」

「はぁ・・・まったく困りましたね」

「裕太ー。仕方ないだーね諦めるだーね」

「クスクス・・・可哀想にね」








うはー。また濃い連中が来やがったなぁ・・・。
ここは無駄に関わらないで逃げた方が・・・。








「誰です?そこにいるのは」










見つかるの早っ!!?(涙)










フッ。見つかったなら仕方ない・・・今姿を見せようぞ!!











「にゃーお。」

「あぁ。ただの猫ですか」

「猫かよ!!?(汗)」










ズシャシャシャー。










「「「んっ?」」」








バカか私は!?(恥)

自分から姿を現わすだなんて!!(しかもスライディングで)










「誰ですか?あなたは」








手を軽く顎にそえた男が、妙に偉そうに言ってきた。








「ひ、人に名前を聞くときは自分から名乗るものよ?」

「クスクス・・・影で盗み聞きしててよく言うよ」













わぉ!バレバレ?(汗)













「んふっ。あなたが名乗れば僕達も名乗りましょう」








その前に聞いてもいいですか?

んふっ。ってなんやねん。
















「ゴンザレス3世と申します」

「真面目に答えなさい」

「じゃあエリザベスで」

「裕太くん?構うことありません。ライジングを決めて差し上げなさい」



ごめんなさい!手塚 と申します!!何で!何で全員テニスラケット用意してんの!?」








まさかこいつらもテニス部?今日はテニス部遭遇率高ぇな!!(汗)













「・・・ん?ちょっと待てよ。お前、今なんて言った?」

「へっ?何で全員テニスラケット用意してんの?」

違う!その前!!」

「ゴンザレスと申します?」

戻りすぎだ!!(怒)お前の名前だよ!!」













「手塚・・・手塚













「手塚ってあの青学の手塚だーね?」

「もしかして妹とか?」










もしかしてこのネタ使い回しですかー?(そうでーす)










「はいはいはい。そーですよー。あの手塚って・・・
 兄貴がどんだけ有名なのか知らないけどさ。その妹だよ私はー」(投げやり)

「んふっ。これはまたラッキーな出会いですね。僕は観月と言います。以後お見知り置きを・・・」










いや、だから「んふっ」って何よ?














「あ、ども。で?そちらの3人は」

「俺は柳沢!それでこいつが木更津敦だーね!!」

「アヒルとハチマキね?OK。はい次ー




「えぇええー!!?(汗)」




「なによ?」



「なによ?じゃないだーね!アヒルは酷すぎるだーね!!」










あ、ハチマキはいいんだ?










「だーねだーね、うるさいなぁ。アヒル倶楽部かお前は















ひどっ!!(涙)














「クスクスッ・・・面白いね、この子」








そして私は再び短髪のスポーツ少年に目を向けた。








「あなたは?」

「・・・裕太。不二裕太」

「えっ?不二・・・って」









「誰が不二弟だ!!(怒)」

「言ってねぇよそんなこと!!(激怒)」





「彼は青学の不二周助の弟くんなんですよ」

「やめて下さい観月さん!俺はあんな奴の弟って言われるのが大嫌いなんです。こいつと違って!!



















カッツィーン☆(何?)



















「はぁ?何言ってるのかしら不二弟くんは?(強調)
 私だって昔からあの仏頂面の妹なんて言われ続けてんのよ。何が妹よ。
 私のことは私の名前で呼べっつーの!!!(爆発)













ぜーぜー。叫んだから疲れたぜ。








そんな私の勇ましい(?)姿を見た不二は少し目を輝かせながら私に1歩、歩み寄った。










「俺と同じ立場にいる奴はお前が初めてだ。妹弟なんて関係ねぇよな」

「そうよ!」

「兄貴がなんだ」

「鉄壁仮面がなんだ!(違うだろ)」

「俺は俺の活躍で名前を轟かせてやる!!」

「その意気だ!頑張りたまえ不二弟くん!」

「裕太だ!手塚妹!!(怒)」

「あぁ!?喧嘩売ってんのか!?(逆ギレ)」













「いいコンビですね・・・」

「似たもの同士だーね。」

「クスクスッ・・・どっちもどっちだね」










それから私は、裕太と固く握手を交した。














「ところでさ・・・さっきは何言い争いしてたわけ?」










それを言った途端、裕太の顔は青ざめ恐怖の物へと変わった(えっ?)










「実は裕太の奴、例のお兄さんから今度の休みに帰って来いって連絡がきただーね」

「帰ってこい?」

「うちの学校って寮生活だからね」

「へー。嫌なの?」

「だってお前!これ見てみろよ!!」











そういって差し出してきたのは携帯電話。
そこのメールボックスには「兄貴」の名前がギッシリ詰まっていた。














その数、98件。(多っ!!)



送りすぎだろ。しかも内容が・・・










「今度のお休み久しぶりに帰っておいでよ。母さんや姉さんも待ってるよ?
 「早く新開発の薬の実験したいわ♪」って。楽しみだね?僕も新しい術を試したくてウズウズしてるよ。
 じゃあ裕太。待ってるよ☆帰って来ないなんて言ったら・・・










メールはそこで終わっていた。





それが98件・・・。










あ、なんか寒い!背中が寒い!!(滝汗)










新開発の薬って何?実験って何!?



新しい術って確実に黒魔術だー!!(青ざめ)















「本当に裕太のお兄さんは面白い冗談言うだーね」










これ100%本気だよアヒル!!










「帰る帰らないは裕太くんの自由でしょう?嫌なら別に帰らなくても・・・」

「いや。帰った方がいい」








観月さんの言葉を遮った私を全員が見つめた。















「全知な魔王は全てを見ている・・・」













・・・・・・・・・・・・・・・。










えっ、ちょっ・・・。何でそこ視線そらすの!?私は至って本気だ!!















「まさか・・・この会話も・・・」










しかし、そんな私の言葉も魔王と関わりの深いこの哀れな男の前では絶大な威力を発揮した。(哀れ言うな)













PiPiPiPi・・・。








ビクッ!!(驚)










突如鳴り出した裕太の携帯。
恐る恐る開いてみると宛先「兄貴」メールが1通。













「無駄なあがきは見苦しいよ・・・裕太?」













だぁああぁあー!!!(叫っ)








見てる!これ確実に見てる!!




裕太はそのメールを見つめながら硬直している。うわっ!顔色めっちゃ青い!!












「本気で盗聴機とかあるんじゃないの裕太!?探せ!!」

「えっ、あ・・・あぁ」








PiPiPiPi・・・。






今度は何!!?










私は裕太から携帯をひったくると届いたメールを開いた。


















「探すだけ無駄♪」























あははー。魔王様からのメール100通達成おめでとーございまーす☆(壊れた?)















「俺、帰る・・・」

「えっ?」








全員が裕太を見た。








「このまま帰らなかったら俺に明日が来なくなる気がする・・・」














あぁ。同感だ。(頷き)














「そうだな・・・。ここで帰らなかったらお前の明日はない。
 裕太!未来を生きたければ魔王の元へ帰れ!!








「俺は・・・俺は未来を生きる男だぁあー!!!」








裕太は叫びながら夕日が美しい地平線の彼方へ消えていった・・・。






生きていたらまた会おう裕太・・・。無理だろうけど。(えぇ!?)















「ところで さん?」

「はい?」

「あなたの携帯も鳴ってますよ?」










あ、本当だ。気付かなかったよメールかな?










パカッ。    ピッ。










・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。















ノォオオォオー!!!!(滝涙)

















今日はあの青学の手塚くんの妹という方に出会いました。
んふっ・・・またいいデータがとれましたね。
裕太くんも家に帰る気になってくれたみたいですし・・・何やら叫んでいるようでしたけど。
そういえば さんもメールを見た途端叫んで走り去っていきましたね・・・。
何が書かれていたんでしょう?by観月















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ルドルフにー集う我らー♪

選ばれしーテニスのエリートー♪


聖ルドルフ学院!!何気に好き校。

同じ立場に立つ裕太との絡みは多くしようと

この小説を温めていたときから決めていました☆







2007.4.5