「さぁ。1から説明してもらおうか・・・
」
「だぁから何を説明すればいいんだよ?年齢詐欺男」
(((((年齢詐欺男・・・)))))
Story5. 部長の妹
現在、テニス部の部長・・・手塚国光と、その妹・・・手塚
は
お互い視線を交えて辺りに怒りオーラを漂わせていた。
「でも本当なんスか?
が手塚部長の妹なんて・・・」
「本当だよ。スポーツ推薦で進学する中学校・・・知ってる?」
「あぁ・・・聞いたことあるっス」
「彼女、その中学校に入学したんだよ。なんで急に転校してきたのかは知らないけど・・・驚いたなぁ」
不二の言葉に3年レギュラーは全員うんうんと頷く。
「俺達が1年生のときに手塚繋がりで小学生だった
と知り合ったんだ」
「それで仲良くなったんだけど、
は中学生になって学校の寮生活・・・あれから全然会わなくなっちゃったんだぁ」
へぇー。と言いながら越前・桃城・海堂も含めたその他部員達が2人に目を移す。
流れるような髪・・・切れ長な瞳・・・そして、美形の部類に入るであろう整った顔立ち・・・。
共通して感じる落ち着いていて大人びた雰囲気・・・。
学校の中を並んで歩けば間違いなく人目を引くだろう。
正反対な所と言えば体格。
背の高い手塚に比べて小柄な
・・・そして・・・
「年齢詐欺男はやめろと言っただろう」
「ハンッ!コンビニに行ったとき店員に「若いお父さんですね?」って勘違いされた奴にはそのあだ名がお似合いよ!!」
性格・・・・・だった。
「手塚兄弟の喧嘩は相変わらずだにゃ〜」
「フフッ。あの2人は見ていて飽きないけど・・・そろそろ止めた方がいいね」
そう言って不二は手塚の前に立ち、菊丸はなぜか勢いよく
に抱き付いた。
「不二?!」
「手塚。その辺にしときなよ。いい加減見苦しいよ?」
黒 っ ・ ・ ・ ・ ・ 。
そう、不二はテニス部の中で1番腹黒く1番恐れられている・・・・・まさに
最恐の存在だった・・・・・・・・・。
「
―――っ!!!(ガバッ)」
「うぉお!!?菊ちゃん!?」
「久しぶりだにゃーww」
満面の笑みでギューッと抱き締めてくる菊ちゃん・・・悪いけど・・・
今みんなの存在に気付いた!!(遅っ!!)
「
。久しぶりだな」
「
ちゃん!元気だった?」
「やぁ!久しぶりだね
」
「乾くん!タカさん!大石くん!!すっごい久しぶり―――ww」
嬉しさのあまり菊ちゃんをひっぺがし(えっ)目の前にいる大石くんに抱き付くと、
次の瞬間背筋にゾクッと悪寒を感じた・・・・・。
「クスッ・・・
?僕のこと忘れてない?」
「は・・・ははっ。まさかぁ〜!久しぶりだね。不二くんw(汗)」
私が引きつった笑顔を向けると不二くんはニコッと笑って「久しぶり・・・」と頭を撫でてくれた。
・・・うん。この笑顔が私のツボなんですよ!!
萌えの的にクリーンヒット☆(意味不明)
「不二くん!もう1回白く笑って!!焼き付けておくわ!!!」
「フフッ。何気に失礼なこと言うね?まるで僕が黒いみたいな言い方だよね?
あぁ、それとも黒いって言ってるのかな?(笑顔)」
「すんませんっした―――っ!!!(涙)」
「あ、あのー?」
「はい?・・・・・・・あっ」
部活の勧誘に(追っかけて)来ていた部長・副部長のみなさま・・・
スミマセン・・・あなた達の存在まったくなかった!!(酷っ!!)
「あの人達は?」
「
を勧誘しに来た部長達っスよ」
不二くんの質問に桃が答えた。
「手塚と関係があるらしいけど
ちゃんは譲らないからね!!」
「だーかーらー!私はどこの部活にも入らな・・・」
「残念だけど。
はテニス部のマネージャーだから諦めてくれる?」
・・・・・・・・・・・・・・はい?
「ね?
w」
「いやいや。ね?
wじゃなくて・・・・・今なんとおっしゃいました?不二様」
「だから
はテニス部のマネージャ・・・」
「なーんで私がテニス部のマネージャー!!?」
不二くんは笑顔のまま首をかしげた。
「だってまだ部活決めてないんでしょ?」
「部活決めてない=テニス部のマネージャーって意味がわかんない!!」
不二くんはニコニコしながら私を見つめる。
ヤバイ・・・目が笑ってない!!(汗)
ここにいては危険だ。
そう感じた私は勧誘にきた人達に向かって走り出し、隙間をすり抜け難無く逃亡に成功した・・・・・・・
っと思った!!!(えっ)
後ろで不二くんが手を上げて合図(?)を出すとテニス部全員が無駄な動き1つなく私を囲み、壁を作った。
ななななな何この連携プレー?団結力が成せる技!?
それとも不二様に操られてる!!?(それは無い)
「さぁ
。もう逃げられないよ」
「やだなぁ・・・ハンターですかあなたは?」
そう言う不二くんの隣に目を向けると尊敬すべき
私のお兄様が!!(都合よすぎ!!)
目で助けを求めると(お願いポーズ+ウルウル光線)
お兄様は私に向かって合掌した。
ご愁傷様ってか?
見捨てやがったなクソ兄貴っ!!!(激怒)
「さて・・・どうしたもんかな」
出口のほうへ目を向けると桃と越前くんが並んでヒラヒラと手を振っていた。
そーいえば桃の奴、危なくなったら助けてやるとか言ってなかったか?
どいつもこいつも裏切りやがって(怒)
あ、でも・・・・・。
桃があそこにいるなら都合が良いかも。
「やっぱ帰る♪ドラマの再放送が私を待ってるの!!!」
私が桃に向かって走り出すと越前くんが止めようと桃の前に立ち塞がった。
「行かせないっスよ!」
「邪魔よ!」
越前くんのかぶっていたキャップをグイッと下げて視界を遮ると、そこを横切って再び桃に向かって走り出した。
「おぉっと!ストップ!!」
「するわけないじゃん!!」
バッと跳躍すると桃の両肩に手を置いて、そのまま体を捻り後方へ着地した。
「着地成功!!待っててね!!ドラマの再放送――!!!!!」
驚いて固まっているテニス部員を残して私はそのまま走り去って行った。
〜 その後のテニス部 〜
「あーぁ。さすが
・・・あの桃を簡単に飛び越えるなんて・・・」
ザワザワと騒ぐ部員達を横目に不二は心底嬉しそうに言った。
「不二・・・」
「ん?」
「さっき言ったことは本気か?」
「さっき?さっきって・・・あぁ、
をマネージャーにするってやつ?もちろん本気♪」
手塚は溜息をつくとゆっくり首を横に振った。
「俺は賛成しない。あんな奴がマネージャーになったらどうなるか・・・」
「でも手塚は
に問題を起こしてほしくないんでしょう?マネージャーにして見張ってるのも手だと思うけど?」
ポンッ!
「協力しよう」
「さすが手塚。じゃあ決まりだね♪」
そして・・・不二はいつものようにほほ笑みながら全員に集合をかけた。
家に飛んで帰りテレビの前に座った私はゾクッ!!っと嫌ぁな悪寒を感じました。
これからの学校生活・・・少し大変なことになりそうです。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ヒロインちゃんは身体能力のみ!
ズバ抜けてすばらしいです。
ただしオツムは弱いです。
2006.5.20