なんなの今日のこの暑さ!!
レギュラー陣は堪ったもんじゃないね。
夏の掟
「あっちぃー」
「全員いつもより体力消費が激しいようだな・・・」
「あ、やっぱり?」
ギンギンに照り付ける太陽の真下でテニスしてれば誰だってそうなるよ。
ここはマネージャーの私が頑張らないといけないね。
「休憩でーす!はい!タオルとドリンクだよ!!」
「
!やったー!!」
「助かったー!!」
「ありがとう。
」
菊と桃はまだまだ元気そう。
でも全員すごい汗・・・ドリンクをいつもの倍の量作っておいたのは正解だったかな。
「はい。手塚」
「あぁ。」
1番最後に部長の手塚にタオルとドリンクを手渡す。
この人はいつも顔色を変えないから何を考えているかまったく分からない。
「みんなー!!水分はちゃんと取ってね?
あと試合がないときは日陰で休むこと。わかったー?」
元気よく返ってくる返事に少し安心した。
さて、それじゃ私は仕事に戻るとしますか。
「
。ちょっと待て」
「なに?てづ・・・か」
いきなり視界がゆがみ目の前が真っ暗になった。
「
っ!!?」
最後に聞こえたのは手塚の声だった・・・。
■
「
・・・」
うっすらと目を開けると涼しい部屋の白いベッドの上に横たわっていた。
「ここは・・・?」
「保健室だ。お前自分が倒れたことを覚えてるか?」
「覚えて・・・ない」
手塚は眉間にシワを寄せて溜息を吐くとベッドに腰を下ろした。
私もゆっくり上半身だけ起き上がった。
「寝てろ」
「このくらい平気だよ」
「はぁ・・・。お前がそうやって無理をするから体がもたないんだ。
ろくに水も飲まないで休みなしに動いていただろ」
「すみません・・・。あ、でも私どうやってここまで!?」
聞くと手塚が自分を指差しながら答えた。
「俺が運んだ」
「えぇ!?手塚が!!?」
「なんだ。俺だと不満か?」
「あ、いや。そうじゃなくて・・・」
「それに、2人のときは名前で呼べと言ったはずだ」
一気に顔が熱くなる。
私と手塚は隠しながら付き合っているわけで・・・手塚はそんな私を見てフッと口許を緩めた。
そして私の横に手を突いて体重をかける・・・ギシッとベッドが軋む音が響いた。
「えっ?えっ?手塚?!」
「国光だ」
「く、国光!ここ学校だよ!?」
「誰もいないから安心しろ」
「できるかぁ!って、ちょっと待って待って!!」
抵抗むなしく・・・
額に軽くキスすると国光は顔の距離は変えないまま私と視線を合わせた。
「嫌か?」
「嫌・・・じゃ、ないけど・・・」
私はこんなに真っ赤でドキドキしてるのに・・・なんで国光はそんなに余裕なの?
ちょっとムカついた。
「
・・・」
もうお互いの顔は息がかかるくらい近い。
私はゆっくり目を閉じ・・・それを見た国光も瞳を伏せてより距離を近付けた・・・。
ガラッ!!!
「
ー!!起きたー?」
「き、菊!?」
国光と私は一瞬にしてバッ!!と離れた。
「あ、大丈夫そうだね」
「心配したっスよー!」
「う、うん!ありがとう・・・」
チラッと目を向けると片手で口許を押さえ
顔が赤くなっていくのを必死に押さえている国光の姿があった。
それを見て私は思わず吹き出し、文字通り爆笑した。
「なに笑ってるんスか?
先輩・・・」
「えっ?な、なんでもないよ!?」
でも、しばらくは治まらないかな。
あなたのそんな表情を見たら・・・。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
はい来たー!!!手塚さん!!!
最近ハマりキャラなんですよ!!!
ちなみにコレは私が部活中にぶっ倒れたときに
妄想して出来た産物でございます。(オイッ)
とりあえず甘!甘にしたかった!!!!!
キスくらいしちまえよ手塚!!!
私の意気地なし!!!(泣)
2006.8.5