おっとと?

猫丸ピーンチ☆








しゴム








現在の時刻。午後12時30分。

太陽は真上。授業は数学。







眠気を誘うにはもってこいのシチュエーションってわけ。








あー。眠い。いっそのこと寝てしまおうか。
でも数学の先生は厳しいことで有名。
寝てるとこなんて見つかったら・・・・・・・







あぁ。やっぱ寝るのやめ!想像しただけで怖い怖い。
















「あり?」








私は自分の席の斜め前に座る後ろ姿を見つめた。
菊丸・・・。通称・猫丸(私くらいしか呼んでないけど)

なんともまぁ器用に教科書立てて寝ておられます。
先生はまだ気付いていません。周りもたぶん気付いてない。













「でわ、ここの問題を・・・菊丸!」









先生タイミング悪っ!!
本人ぐっすり寝てますよ!?夢の中ですよ??


猫丸さん?ヤバイです!!指されてますよ?









「菊丸。早く答えろ」








先生は相変わらず気付いていないもよう。

よっし。爆睡している猫丸に救いの手を差し伸べてやるとするか!





私はおもむろに消しゴムを取り出して猫丸の頭目掛けて投げた。











「起きろっ!」



コツンッ!!














「ふがっ!にゃあぁあ―――――っ!!!??」


ガッタ―――ッン!!!!!

















ぶはっ!(笑)










物の見事に猫丸の奇妙な叫び声と立った拍子に倒したイスの音が教室中に響き渡った。
先生どころか生徒全員の視線が猫丸1人に注がれて、 本人は未だに何が起こったのか
全然 理解していないみたいです。











「・・・・・・・菊丸〜」

「・・・・・・・はれ?」










先生のお怒りモードON♪
あとは自分で頑張って猫丸(最低)

















「菊丸・・・お前」

「・・・・・へっ?」

















「立ってろぉお!!!!」

「ええぇえ―――!!?」














数学の授業が終わるまで猫丸はずっと立ちっぱなしだった。























授業が終わって案の定、猫丸はすぐに私のところに飛んで来た。







―――!!!ひどいにゃあ―――!!!」

「なにがー?私なにもしてないもーん!!!」

「これ! の消しゴム!!犯人を示す証拠にゃー!!」

「あーははははははっ!!!!!!」





「笑って誤魔化すにゃー!!!!」


















現在の時刻。午後12時41分。

太陽は真上。気分は上々。












〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
菊ちゃ〜ん♪
相変わらず何が書きたかったんだ?


私の想像で菊ちゃんは数学が苦手だと思う。






2006.5.27