「ええか。恨みっこ無しやで?」

「OK忍足。いつでもいいわ」

「ドキドキするCー♪」

「なぁ、マジでコレやんの?」

「つべこべ言わずに選べって!!」

「ちょっと楽しみです」

「どこが・・・」

「樺地はどれがいい?」

「ウスッ」

「おいっ。テメェら一体何やってんだ」

「いくわよ!せぇーの!!」

「聞けぇー!!!」

















☆ コスってメリークリスマス ☆

















「はい。これ跡部の分ね」

「おい。コレは何だ?」

「見てわかるでしょ。サンタさんの衣装よ」















時はクリスマス。町を歩けば目にも鮮やかな飾り付け。

どこからか聴こえてくるクリスマスソング。

子供達は今夜やってくるであろうサンタクロースの存在に胸踊らせながら、聖夜を過ごす。










そんな中、氷帝学園テニス部部室では・・・先程からヤンヤンヤンヤン何やら揉め事が起こっているようである。















「だから!何でこの俺様がサンタクロースのコスプレなんてしなきゃいけねぇんだよ!!」

「とか言いつつ着てるし」

「だって跡部のクジに書いてあったんだもん!!」

「そうだよ跡部ー。ホラァ!ちゃんと「サンタクロース(男)」って書いてあるCー」

「俺が問題点としてるのはそこじゃねぇんだよ!!」

「なんや跡部。まだ駄々こねてるんか?」

「あぁ?」










跡部が忍足の声に振り返ると、そこには・・・。










「テメェらも何だその格好は!?」

「いや、企画らしくって。着ろって管理人の方から指示が」

「誰だよ!!?」










柔らかく笑う長太郎にはモコモコの犬耳にお揃いの尻尾が。
隣に並ぶ日吉にも同じモノが付いているがこちらは黒猫仕様のようだ。





「似合うよ、日吉」

「嬉しくない」










宍戸は長いバンダナを頭に巻き、黒いブーツにベストと・・・こちらは海賊風の衣装で登場だ。
色違いに赤い海賊衣装の滝が笑う。





「俺らはまだマシな方だな」

「だね」










ニカッと笑う岳人は一見普通のスーツのようだが、その背中からは小さな悪魔の翼が生えていた。
黒縁のスリムな眼鏡をかけていて知的のような悪戯なような・・・妙な雰囲気を漂わせている。
忍足も同じスーツを身にまとい、こちらは逆にいつもの眼鏡を外していてどこが色っぽく怪しい雰囲気である。





「侑士!似合うだろ?」

「ええなぁ。今日の岳人は大人っぽいわ」










「よし!今日はみんなでコスプレパーティーだ!!」

「するわけねぇだろ。お前らだけで勝手にパーティーでも何でもやってろ。行くぞ樺地」

「・・・・・・・・・・・・・・・。」

「樺地?」










様子がおかしい樺地に跡部が振り返ると、頭からトナカイの角を生やして
モコモコのセーターを着た樺地がフツーに立っていた。





「樺地ぃー!!」

「ウスッ」

「可愛い!樺地予想以上に可愛い!!

「樺地は俺とお揃いねー♪」










横から飛んできたジローの頭にも同じモノが付いていて。
樺地は濃いめのブラウン、ジローは薄いベージュといった感じであった。










「何なんだよ・・・今日は何なんだって言うんだよ」

「だからクリスマス企画だってば。ホラッ跡部は私とお揃いだし!」










は赤い帽子にミニスカートのサンタ服を着ている。










「アカン。めっちゃカワエェ

「跡部。とりあえずこの変態蹴り飛ばしていい?

「好きにしろ」







バキッ!!








「つーかクリスマスらしくないのも混ざってんじゃねーか」

「侑士ぃー!!?」

「いや、これ元々はハロウィンの仮装用だったらしいんですよ」

「管理人が「ハロウィン夢書くー!」って最初は張り切ってたんですけど
 グズグズしている間にシーズンが終わってしまったから仕方なくここで着せたそうです」

「テメェら何でそんな内部事情知ってんだよ!!?」

「まぁまぁ!今日はクリスマスよ!クリスマス!!ガツンと楽しんじゃおーよ!!」










跡部を無理矢理ソファーに座らせると、全員がクラッカーを手に満面の笑みで紐を引いた。










パンッ!



パパンパン!!















「「「メリークリスマース!!!」」」















聖なる夜に輝く星。

夢でもいいから今この時を。

素敵なクリスマスを・・・貴方に。




















(あ、跡部。管理人がこれ読んどいてだって)

(あ?何だこれ)

(跡部は隣にいればいいから!じゃあ、あのカメラ見ててね)

(はっ?カメラ?)










「ここで皆さんにお知らせがあります!!」

「はっ?」

「いつもお世話になっている皆さんにプレゼント企画!
 クリスマスの夜に今ここにいるお題氷帝メンバーが貴方にメールを送ってくれます!!

「はぁ!?」

「応募方法はDeepSpace管理人にメールを1通送るだけ!!誰が貴方にクリスマスメールを送るかは届くまで秘密です!
 ちなみに、拍手でもBBSでもなくメールを送って下さった方々のみ対象とさせていただきますのでご注意下さい!!宛先はこちら」





○ botan@itnext.jp ○





「メールを送るさいに感想などを添えていただけると嬉しいです!
 貴方からのメール、お待ちしておりまーす!!」



「オイッ!ちょっ・・・ちょっと待てぇぇぇ!!!















Deep Space 音沙制作 (2008.11.25〜12.25)