バァ―――――ッン!!!!!










「ヘイッ!あけちゃっておめでとう!!野郎達♪」



「テメェはもっと普通に挨拶できねぇのか!!」

「お年玉ちょーだい♪」



「聞けって人の話を!!(怒)」

















☆ 飲酒と変態にはご注意を ☆

















「あけおめ忍足♪」

「おめっとさん ♪」

「無視かよ!!(泣)」

















新年明けましておめでとうございます。

昨年はお世話になりました。

今年も宜しくお願い致します。










なぁーんて。






堅苦しい挨拶は年賀状だけにして。

















「ねぇねぇ亮!この着物どうかな?」

「あぁ、いいんじゃねぇの?」










は落ち着いた色合いの着物を身をまとい、ニコッと喜びを顔に表した。










((わっ・・・))

((嘘だろ・・・))



「お前ら今こいつ見て「あ、可愛い・・・」とか思っただろ」

「マジかよ。こんな奴のどこに魅力感じるっつーんだっ!!?(痛っ)



「今年の抱負は跡部を潰す。にしようかしら(笑顔)」














笑顔で跡部に回し蹴りを食らわせたところで新年の挨拶を終えた。












「っつーか・・・この状況おかしくね?」

「なにが?」

「何で全員着物着て部室に集まってんの?」



「「「お正月だから」」」



「あ、いや・・・そうじゃなくて」












今、氷帝学園男子テニス部部室ではお正月らしく着物を着た

イケメン(もとい)男子テニス部と がなぜかお菓子を広げて宴会を始めていた。












「別に予定してたわけでもねぇのに・・・お前ら暇だな」

「お前が言うかよ」

「しかも全員そろっちまうとこスゲェよな」


「愛の力ってやつですか跡部さん」


「気持ち悪ぃこと言ってんじゃねぇよ」












大量に買ってきたお菓子やジュースがどんどん消費されていく中。
忍足がニヤニヤしながらあるものを取り出した。












「見てみぃ。これ」

「えっ?これ酒じゃん!!いつの間に!?」

「さっき買出し行った時や。全員分買うたから皆で・・・」

「ま、待て!忍足!!あいつには渡すなよ!?」

「えっ?」

だ。あいつには絶対飲ませんな!!」

「せ、せやけど宍戸・・・」

「なんだよ?」








「もう飲んでんねんけど・・・」















全員がバッ!と に目を向けた。

はキョトンとした様子でソファに座っていた。







酒を片手に・・・。












「どうしたの?みんな」

「あ、いや。なんでもねぇよ」

「なんだよ宍戸―!酒くらいで何なんだよ!!」












宍戸は片手で頭を抱えると「あちゃー・・・」といった様子で首を横に振った。












「だいたいこのくらいじゃ酔わねぇよなー?

「ねぇー。がっきゅん♪」

「ホラな!全然余裕で・・・」












がっきゅん・・・?(全員の声)












。その酒を渡せ!早く!!」

「ヤーダッ!これ のぉ!!」











誰っ!!?(全員の声)












「ちょっ!宍戸!? どないしたん!!?」

「こいつ酒弱いんだよ・・・。一口飲んだだけでアウトだ」











宍戸が無理矢理 から酒を奪い取ると「あぁー!!」と大声を出して立ち上がり
どうにか奪い返そうと手を伸ばすが、宍戸と では身長差がありすぎる。












「亮ちゃん!!返してぇー!!」

「ダメだ。お前はジュース」

「亮ちゃんのバカァー!!」

「わがまま言うんじゃない!!」











えっ、お母さん?





全員には宍戸が の母親に見えて仕方なかった。










「宍戸。こいつ元に戻んねぇのか?」

「酒が切れれば勝手に戻る。今は切れるのを待つしか・・・」

「マジマジすっげぇー!! ちゃん可愛い!!」










ジローが を抱き上げると膝の上にチョコンと座らせた。

は大人しくしていたが・・・それを見て発狂した男が1人いた。












「めっさカワエェ!!!」



「「「忍足(侑士)!!?」」」












忍足は の目の前にしゃがみこむと頭を撫でてみた。










「にゅん?」










眼をパチクリさせた後、コテンッと首を傾げる に忍足は拳を握り締めて震えた。












「か、かわえぇー・・・!!!」



(((ヤバイ・・・こいつ危ない)))












全員が直感し、忍足から を引き剥がして守りを固めた。












「あぁー!! ―!!!」

「ダメ!忍足は に近付いたらダメ!!」

!えぇ子やからこっちおいで!一緒に遊ぼ?」

「うん♪」

「ダメー!! 行っちゃダメだ!食われる!!!



「鳳! よろしく!!」

「えぇ!?俺ですか!!?(汗)」

「ホラッ! 、鳳んとこ行っておいで!!」

「ちょたぁー♪」










トテテテッ・・・っと鳳に駆け寄る
偶然、鳳の隣にいた日吉と目が合うと は日吉を指差した。












「ピヨッ!!」



「ピっ!?」






「「「ブフッ・・・!!(笑)」」」














結局・・・夕方まで の酒が切れることは無く。

テニス部のお正月は酒に酔った に最後まで全員振り回されて終わったのだった。




















〜!!ちょおこのメイド服着てみぃひん?」



「死ね。この変態野郎☆」





ドスッ!!!














そして、忍足が新年最初の練習に参加することはなかったという・・・。















Deep Space 音沙制作。(2008.1.1〜1.31)