◆ 捨て猫 ◆







ダンボールの中に入っていた猫



そこに書いてあったのは拾ってください






まだ幼い体で静かにダンボールの中に入っていた



私はあまり動物が好きではないけれど、家で飼うことにした








猫はただ部屋の隅でじっとしている



私はあまり器用じゃないから、こういう時にどうすればいいか分からない



私にはあまり意志がないから



見守ることしか出来ないの





ごめんね……





夢にうなされた



幼い私は泣いていたんだ






「ねぇ、ごめんなさい。
私がいけないの。」





――やめて――――





「だから、だからね……
二人共喧嘩しないで。
ごめんなさい。」





こんなの見たくない……





「ごめんなさい。」



幼い私は謝ってばっかり……



こんなの忘れたはずなのに



惨めな気持ちにさせないで…………






目が覚めると私は珍しく泣いていた



そして驚いたのは、あの猫が私の目の前に立っていた






まるで、大丈夫だよって言ってくれてるみたいだったんだ






「ありがとう。」



私は猫の頭に手を乗せて言った






まだ不器用な私だけど、ちゃんと気持ち伝わったかな??















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郁様のサイトでキリ番を踏んで頂いた作品パート2!!

2つ・・・2つも・・・・・。

こんなに素晴らしい作品が2つも俺の手にぃー!!!(煩っ!!)

お忙しい中本当にありがとうございました!!!


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