「あ! ―――っ!!!」
「おはよーガックン。今日も元気いいねー」





当ったり前じゃん。
今日は特別な日なんだから。








Present






朝、部活に行けばいつものように向けてくれる笑顔。
俺はその笑顔が1番好き。







「遅刻ギリギリだよ。また遅くまでゲームでもしてたの?」
「違ぇよ!最近練習がハードだから疲れてるんだよ」
「青学との試合、もうすぐだもんね・・・よし、頑張ってるガックンにいいものをあげよう」





二ィッと悪戯っぽく笑って、 は飴玉を3つ俺にくれた。





「疲れたときには甘いものってね!でも他のみんなにはナイショだよ」
「おぅ!」








本当は自慢したいくらいだけど、2人だけの秘密ってのもいいんじゃね?
秘密って言っても飴玉3つだけど・・・。







「岳人ー。遅刻せんと来たんやな?」
「あ!忍足くんじゃん」
「侑士!」





そこに入ってきたのは着替えを済ませた侑士だった。
といるのを見るとニヤッと笑みを浮かべて俺を見た・・・。








「・・・なんだよ?」
「そない怒らんといて?練習一緒にせぇへんかなぁって誘いにきたんや」
「あ、もう始まる時間だね。じゃあ私も用意してくるよ」
「じゃあな、 !!」
「頑張ってねー!!」







がいなくなると侑士はすぐに口を開いた。




「が・く・と・くん」
「あ、俺早く着替えねーと」
「ちょ、ちょー待ちぃ!!」
「なんだよ侑士?俺今から準備しに行くんだから・・・」
ちゃんに何もろうたん?」





「・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」






見てやがったな・・・・・・・・・。









「なんでもねーよ!クソクソゆーし!!!」
「めっちゃ嬉しそうにしとったなぁw顔が真っ赤やでガックーン♪」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・。」





ペチペチと俺のほっぺを叩く侑士・・・さすがの俺もキレるんだかんな!!
俺は侑士の目を睨みつけたまま思いっきり侑士の足を踏んづけてやった。








「おーい!ガックンと忍足くーん!練習始まるから早く・・・どうかしたの?」
「知らねー。なんか急に座り込んだ」
「フーン・・・早く来ないと跡部に怒られるよー。私先に行ってるからね!」
「おぅ」







「・・・・くぅ・・・・汚いで・・・・岳人」
「うるせー!バカ侑士!!」
「素直やないなぁ・・・モタモタせんと早ぅ告白せな他の男に取られてまうで?」
「なっ!べ、別に俺は のこと好きとか・・・そんなんじゃねぇよ!」
「んー?俺は一言も「 ちゃん」なんて言うてへんけどなぁー?」
「ぅ・・・っ!!?」
「ホンマわかりやすいなぁ・・・・・岳人は」






その時・・・侑士は何を考えたのか、ニヤッと笑った。
なんか嫌な予感がする・・・。









俺は部活中に侑士と一緒にコンビニに行こうと約束をした。
待ち合わせ場所は近くの公園。
部活終了後。ちょっと準備に戸惑って遅れ気味だった俺はテニスバッグを担ぎ、急いで公園へ向かった。








「あれ、ガックン?」
「えっ! !!?」






侑士と待ち合わせしたはずの公園には、一緒に部活を終えた がいた。
今の俺の頭は、急いで走ってきたのと思わぬ人物との遭遇のせいでうまく働かない。






「な、なんで・・・ がここに?」
「ん?なんか知らないけど忍足くんにここに来いって言われたの」






俺は乱暴に携帯を取り出すとメールをチェックする。
案の定、侑士から1通のメールが届いていた。









件名 頑張りぃ
―――――――――――
内容 言うたやろ?
   モタモタしとったらアカン。
   今日で決めるんやで。
   大事な日なんやろ?










なんで知ってるんだよ。
そう・・・今日は俺にとって大事な日。
特別な日なんだ。







「あ、あのさ! !!」
「ん?」
「今日さ・・・今日お前の誕生日だよな!? !!」
「うっそ!何でガックンが知ってるの?」
「それでさ・・・」






俺はまたテニスバッグの中を荒らす・・・そして、綺麗にラッピングされた袋を取り出した。




「これ、誕生日プレゼント!」
「えっ・・・?私に?」
「他に誰がいるんだよ。ほらっ!」
「・・・いいの?」
「う、うん」
「嬉しいよ・・・ありがとうガックン!!」




は俺からプレゼントを受け取るとニッコリ・・・本当に嬉しそうに笑った。
その笑顔は、俺が今まで見たやつのなかでダントツ可愛いかも・・・なんて思った。







「開けていい?」
「うん」






が袋から取り出したのはピンクの花がくっついたネックレス。
それを見ると、 はすぐに自分の首にそれを飾った。






「どうかな?」
「似合う」
「本当?ありがとう!」





似合うに決まってんじゃん。見た瞬間「 に似合うかも・・・」って思って決めたんだし、
なんとなくその小さなピンクの花が、 に似てるかな・・・って思ったんだから。
本人には言わねーけど・・・・・。








「あ、じゃあさ!ガックンの誕生日にお返しするよ!!」
「え!マジで!?」
「マジマジ!何が欲しい?」







「何が欲しい・・・?じゃあ・・・」








俺が1番欲しいもの・・・それは。













がいい・・・・・俺の彼女になって?」










1番近くにいる・・・・・君の笑顔。













● おまけ ●





「おはよーさん!岳人!」
「侑士!昨日はサンキューな!!」
「ちゃんと言えたんやな?よかったやん!!」
「なぁ。でもさぁ・・・なんで侑士、昨日が の誕生日だって知ってたんだよ?」
「はぁ・・・?」
「・・・・・・・・・?」









1週間くらい前から「 何が欲しいんだろ?」「何あげたらいいんだろ?」
って隣で―――っとボヤかれたら・・・・・そら気付くで・・・・・。








「なぁ!なんで知ってたんだよー?」
「自覚せなアカンな・・・」
「・・・・・ジカク?」











その日から の首に光る花のネックレス。それは俺のものって印。






は俺の彼女っていう証拠・・・・・・。















〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
透夜さんのお誕生日を祝うべく!!
こんなわけもわからないドリを書いてしまいました!!!
スンマセン!!!(涙)
ガックンが好きと聞いていたので・・・
・・・ガックンにしてみたんですが・・・。



とにかく!!!(汗)
透夜さん!!お誕生日おめでとうございます☆