朝、カーテンの隙間から朝日が差し込み・・・

窓の外からは鳥のさえずる声が聴こえてくる。



サラサラで真っ白なシーツの上で軽く体を伸ばすと勝手に口から「んっ・・・」と声が漏れた。










私の旦那様










「フフッ。朝から色っぽいね・・・

「せ、精市ぃ!!?」








ガバッと起き上がると目の前にはパジャマ姿で微笑む私の旦那様・・・精市がいた。








「な、何やってるの!?」

「花に水をね。今日はいい天気だよ」








ホラッ!と言ってカーテンを開けると眩しいほどの光が部屋の中を満たし、思わず目を細めた。








「おはよう。

「おはよ。精市」








どちらからでもないキスをすると精市は会社に行く準備を。

私は朝食の準備に取り掛かった。














「いやー。本当にいい天気ぃ!!」








今日の星座占いは期待できそうだ!
なんてくだらない事を考えていると足元に擦り寄ってくる愛猫。可愛いんだこれが。






そして背中に抱きついてくる・・・。










「・・・精市くん?」

「ん?」








ん?じゃないし。








「重いんですけど・・・」

「お腹空いたなぁ」

「人の話を聞いてくださーい」

「朝ご飯はまだかな?」

「だったら離してくださーい」








背中にいる精市の鼻をつまんでやると
私の前でガッチリ組まれていた腕は渋々といったようすで離れていった。








「すぐ朝ご飯用意するから待っててね!」








素早くエプロンを身に付けるとキッチンへ向かい、慣れた手順で準備を始めた。








「精市。今日は遅いの?」

「うーん。仕事が終わったら真っ直ぐ帰るよ」

「わかった!」








テーブルに出来上がった朝食を並べる。



よしっ!今日もいい感じ!!








「いただきます!」

「いただきまーす!」










毎朝こうして一緒に食事をする。

夕飯だって精市が忙しい時以外は一緒だ。



そんな小さな事でも・・・私には大切な時間だった。










「ごちそうさま。じゃあ行ってくるよ」

「あっ、待って精市!お弁当お弁当!」








玄関で靴をはく精市に手作りお弁当を手渡す。

笑顔で「ありがとう」と言われると、ちょっと照れる・・・いつものこと。








「気を付けてね?」

「うん。行ってきます」








会社に向かう精市の背中を見送ると、ちょっと寂しい・・・これもいつものこと。








「さて。私も家事仕事頑張りますかね!」








気合いを入れなおして、相変わらず足元に座っている愛猫を抱き上げる。
フワフワしたその愛らしさに思わず顔が綻んだ。













ガチャッ!!








!」

「せ、精市!?」








急いで玄関へ戻ると、会社へ向かったはずの精市が笑ってそこにいた。








「どうしたの?」

「うん。ちょっと忘れ物」








忘れ物?首を傾げていると不意に精市が私の後頭部に手を回し、優しく引き寄せそっと口付けた。










「んっ・・・」










猫を抱いていた私は腕を塞がれているわけで・・・。

抵抗手段がない私は精市の突然の行動にただ固まるばかりだった・・・。










「うん。オッケー」








唇が離れると精市はフワッと笑って私の頭を撫でた。











「は・・・」

「は?」



「早く会社に行けぇー!!」



「うん。じゃあ行ってきます♪」








アハハッという笑い声だけを残して私の旦那様は再び会社に向かって行った・・・。












後で鏡を見て気付いたことだが・・・

私の顔がリンゴのように真っ赤になっていたことは言うまでもない・・・。















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9393番を踏んでくださいました廼有様に捧げます!

幸村くんって話し方にこれといった特徴が見つからなかったので

こんな駄作になってしまいました!!(汗)

実は夫婦設定っていうのを初めて書いたもので

こんなんでいいのか心臓バクンバクンです!!

とりあえず幸村くんは好きな女性をとっても大切にする印象が

あったのでちょっぴり甘を入れさせていただきました!


廼有様。こんな物でよければどうぞお持ち帰りください。

それでは!おめでとうございました!!

これからもよろしくお願い致します!!


DeepSpace管理人、音沙