『 君に届け 』















こんにちは。音沙です。


ここまで立海連載「Fade」を読んでいただきありがとうございました。


さて、この「Fade」ですが・・・私にもとても思い入れの深い作品でした。
連載期間が長かったっということももちろんありますが・・・
この「Fade」という物語は私の経験を少しだけ取り込みながら書いたものでした。


この私の言葉を読んでいる今でも「自分は1人だ」と思っている方がいらっしゃるのではありませんか?
もしくは「誰も自分の事なんか分かってくれない」「自分が信じられるのは自分だけだ」とか・・・?


私は昔から自分のような人間が嫌いで、自分を拒絶する度に周りに迷惑をかけてきました。
せっかく私のことを理解してくれようとする方が現れても「近づかないで」という態度をとってしまいます。
表情や態度には表わさずとも心のどこかでは「めんどくさい」とか
「どうせ今だけの付き合いだし」とか思いながら一緒に笑っていたのです。


けれど、それは少し前の話であり今は違います。
そんな私と今でも一緒に笑って、買い物に誘ってくれて、カラオケで騒いで
たまには喧嘩して、泣いて、謝って、また笑ってくれる人達がいることに気付きました。


もちろんサイトに遊びに来てくださる皆様も私にとって1人1人が「大切な人」です。
いつもコメントやメッセージを拝見させていただくうちに本気で涙が浮かんできます。
「ドリーム」というのは私にとって「記録」でもありました。
「好きだから書く」のではなく「忘れたくないから残す」ために書いています。
私の拙い文章で皆様にどれだけ伝えられるかは正直、自信がありません。


けれど私は「伝えたい」ことがあるからこの「Fade」と書きました。


離れていたヒロインがだんだんに心開き、立海メンバーと共に歩いていく。
1人で立っていたヒロインを、いつの間にか全員が支え、ヒロインは気付かないうちにまた誰かを支える。
大袈裟に言ってしまうと人生とは木々の枝のようなものではないでしょうか?
「その1本があるから、また枝分かれしてそこから花が咲く」
その1本があるから花が存在するのではないでしょうか?


少し脱線してしまいましたが私がこの「Fade」で書きたかったことは
人は皆、誰かが居るから存在するということ。
自分が誰かを想うのと同じく、誰かは自分のことを想ってる。
だから決して「1人」だなんて思わないで下さい。


私は今でも「本気」で自分の事が殺してしまいたいくらい嫌いだし
「自分がいなければ・・・」とか「自分なんかいなくったって・・・」っと本気で思います。


けれど周りを見ればかならず誰か居ます。
「好きだなぁ」と思う友人もいます。
「嫌いだなぁ」と思う人間もいます。


それはそれでいいんじゃないですか?
それらが全て絡まって「今」があるんですから・・・。



私はそう思います。



長くなってしまいましたが、この「Fade」が今まで書き続けられたこと・・・
そして完結できたのは今まで応援してくださった皆様のおかげです。
本当に・・・本当にありがとうございました。





私から・・・そしてストーリーの中の立海メンバー、ヒロインからお礼の言葉とさせていただきます。








大好きです。










貴方は1人じゃない・・・・・。
















2008.2.16
Deep Space 管理人:音沙